薬剤師体験インターンシップ

薬剤師体験インターンシップ

様々な職種のメディカルスタッフが連携する瀬野川病院が実施する
「薬学生を対象としたインターンシップ」
現役の薬剤師と直接接することができ、本物の現場を体験していただけます。
ご気軽にお問い合わせ・ご参加ください。

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お問い合わせ

瀬野川病院・薬学生インターンシップの特徴

精神科で使う薬は一般科で使うものと比較して副作用が出やすく、
軽い副作用でもそれが積み重なると、患者さんの生活に支障をきたします。
薬の効果だけでなく、患者さんが訴えきれない副作用への
フォローは精神科薬剤師の大きな役割です。

特徴1:

病棟業務で臨床を体験できる

精神科の患者さんはご自身で副作用を訴えない方もいらっしゃいます。
入院患者さんへの服薬指導では、薬剤師が病棟に行き、患者さんと直接コミュニケーションを取ることで、患者さんが訴えきれない症状を理解し、投薬治療をフォローします。

特徴2:

在宅(訪問)業務で退院後の患者さんの
生活の様子を見ることができる

精神科の疾患は、治療が長期に渡ることが多いです。
そのため、私たち薬剤師も、退院後の患者さんが安心して服薬を継続できるよう、患者さんの地域での生活も視野に入れてフォローします。
瀬野川病院の在宅(訪問)業務では、患者さんの自宅に赴くことで、患者さんの日常を理解し、ご本人やご家族と一緒に回復を目指します。

こちらは《1ヶ月コース》のみの実施となります。

特徴3:

瀬野川病院 薬剤師が患者さんとの関わりを
大切にしている理由が分かる

精神疾患は症状を客観的な数値で測ることができない疾患です。
また、精神科の患者さんはその特性上、薬の効果や副作用をご自身で表現できない方もいらっしゃいます。
そんな中、瀬野川病院では多職種がそれぞれの専門性を活かして患者さんの回復を目指しており、薬剤師も薬の専門家として意見を求められます。
患者さんと日頃から接して、観察することが、より質の高いチーム医療を提供できると考えています。

薬剤課プログラムスケジュール

  • 1日コース

    1 DAY COURSE

  • 1ヶ月コース

    1 MONTH COURSE

  • 集合・朝礼

    オリエンテーション

    調剤の見学・疑似体験

    外来診察の陪席

    Dr.との調整の上で実施となります。

    昼食

    服薬指導に同行

    委員会または心理教育プログラム見学

    週や曜日により適宜となります。

    終了・解散/レポートの説明と宿題の解説

    1日コース

    1日コース

    事前にケースシナリオを使った簡単な宿題があります。
    当日自分なりの回答をご持参いただき、
    コース終了時にレポートの説明と合わせて宿題の解説もいたします。
    【レポートは後日提出していただきます(A4用紙1枚程度)】

  • MON TUE WED THU FRI 備考
    1週目 AM オリエン
    テーション
    病棟 訪問 調剤 病棟 院長または
    理事長との
    面談も調整
    PM 調剤 疾患講義
    病棟
    訪問 薬剤講義
    調剤
    DI講義
    ・演習
    2週目 AM 病棟 調剤 病棟 病棟 訪問 担当患者を
    数名決定
    PM 病棟 m-ECT見学
    調剤
    病棟
    院内研修
    病棟 訪問
    3週目 AM 病棟 病棟 調剤 訪問 病棟 課題解決に
    向けた実践
    PM 病棟 統合失調症
    心理教育見学
    依存症
    心理教育見学
    委員会見学
    自習
    病棟
    4週目 AM ICT同行 訪問 病棟 調剤 病棟 実践後の
    フォローと
    全体報告
    PM 調剤 訪問 病棟
    院内研修
    自習 プレゼン
    テーション

    このスケジュールはモデルケースです。
    開始するタイミングによって内容が別の曜日・週に前後する場合があります。

参加者の声

男性/大学4年/大学所在地:広島県

瀬野川病院といえば、なんといっても“精神科”のイメージです。その性質から、暗い・患者が暴れるのではないか、といった負の先入観がありました。しかし、それらは誤った認識であると、1日インターンシップを通して痛感しました。

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まず、病院全体が『明るい』のです。どのフロアを見ても、職員のみなさんが笑顔で仕事をしているのが印象に残りました。職種間でのあいさつも活発で、すれ違うたびに声をかけ合う日常を垣間見て、まさにあたたかい職場であると感じました。

また、実際の診察を見られたことは大変勉強になりました。津久江院長による外来患者への対応は、私が病院へかかった際の医師によるものと相違ありませんでした。患者もまた同様で「よくなりたい」と願い病院を訪れていることをその訴えの強さから感じ取りました。病院という場所です、当たり前のことなのですが、偏見のあった私にはそのことが驚きでなりませんでした。

病院のまわりを歩いているときのことです。先導をしてくれていた桑原先生のもとへ駆け寄ってくる女性患者がありました。「先生のおかげで楽になった」という旨をうれしそうに話すその姿を見て、薬学的なアプローチで患者を楽にしてあげられる、薬剤師の仕事とはなんと素晴らしいのだろうと胸を打たれました。月並みな表現ではありますが、感動したのです。その職能の真髄に触れた気がしました。

C4病棟での、入院患者との応対を間近で見られたことは幸運でした。外来患者と違い、入院している方々なので重症度はやや高めであろうと身構えて臨んだのですが、思いのほか外来の方との違いを感じませんでした。他愛もない世間話で顔をほころばせる患者、その笑顔は私たちのそれと何ら変わりないものでした。外来・入院患者の両方を見られたことで、当初抱いていた思い込みは解けていきました。

PubMedや医中誌を用いた文献検索の講義は、医療現場におけるEBMの実践を肌で感じられた、私にとって大変に有意義な時間でした。薬剤を変更する際の代替案の提示は、薬剤師として必要な業務であるとは知っていましたが、実際に行うとなると難しい、単に教科書に沿った同効薬の羅列を行えばよいというものではないと知りました。いかに患者本位になれるか、講義を行ってくださった阪岡先生の言葉が身に沁みます。これまで座学で学んできたことを、いかに現実・現場に落とし込めるか、応用・創造する能力が必要であると痛切しました。

1日インターンシップを通して、私の“精神科”のイメージはがらりと変わりました。それまで持っていた後ろ向きの印象はなくなり、精神科はやりがいがあるなと、むしろ好意的な印象を持つようになりました。難しいからこそ面白い、瀬野川病院薬剤課の魅力を遺憾なく感じることのできた1日でした。

男性/大学5年/大学所在地:大阪府

私は大学二年時に精神単科の病院を見学して以来、精神科薬剤師の仕事に興味があり、この度の1か月インターンシップへ参加いたしました。インターンシップの主な内容は、精神疾患の学習、診察の見学、病棟・調剤業務、在宅への同行、勉強会への参加でした。

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1週目は、代表的な精神疾患である統合失調症・気分障害・依存症について、薬剤師の先生方より疾患の特徴や治療薬について詳細に教えていただきました。その後診察に同席し、実際の疾患の症状と処方を見せていただき、処方意図について医師の先生より説明をしていただきました。大学での学習、実務実習を通しても、精神疾患治療薬の知識は漠然としたものでしたが、知識を整理しながら、薬剤師・医師の先生方より疾患に関する説明を受け、更に実際の患者さんを見せていただいたことで精神科疾患に対する理解が深まりました。また、病状は患者さん個々に全く異なり、疾患名・症状・治療薬が必ずしも一致しないことを学びました。

2週目以降の服薬指導・初回面談等の病棟業務をする中で、薬剤師と医師・看護師・精神保健福祉士等、多職種による積極的な情報交換が行われていることが印象的でした。精神科の治療の評価は客観的な数値等ではなく、患者さんの言葉や行動、雰囲気など、情報を受け取る医療者側の主観的な評価が重要となり、様々な立場から患者さんと関わり、情報を共有することで、病状をより正確に把握し治療を進められることを知りました。3週目以降、実際に患者さんと関わるようになり、多職種の方からいただく情報の重要性がより理解でき、自分の得た情報が全てではないと、身をもって学びました。

病棟業務の見学や実際に患者さんと関わる中で、処方に対し疑問を抱くことが多々ありました。これまでの自分であれば簡単にネットで検索し、根拠のない情報を得て曖昧な答えのまま、疑問を忘れ去ることが普通でした。しかし、インターンシップ中、EBM実践の手順と文献検索の方法を体系的に教えていただいたことで、患者さんに関する情報と処方を照らし合わせ、薬剤の中止や変更が、どのような影響をもたらすのかを調べ、ある程度のエビデンスを基に、処方を吟味することができるようになりました。臨床での疑問に対してEBMをいかに実践し、活用していくか、そのプロセスを少しでも自分で実践できたことは、自分の世界が広がる大きな学びでした。

また、瀬野川病院では在宅患者訪問薬剤管理指導も実施しており、患者さんが自宅に戻った後も薬剤師がフォローすることで、服薬の継続や、実生活の中で出てくる副作用や症状を把握し、処方提案等を行う事で、退院後の再発予防とQOLの向上に寄与されていることが分かり、病院薬剤師が在宅を行う意義を学ぶことができました。

インターンシップを通して、薬剤師の先生方の考えや患者さん・他の医療従事者の方との関わり方、また患者さんの症状や生活をよりよくするために何ができるかという苦悩、治療がうまくいった際の喜びなどを体験させていただけた素晴らしい1か月間でした。

インターンシップ募集要項

応募資格 薬学共用試験に合格している薬学部学生および大学院生
応募方法 専用エントリーフォームから受付
INTERNSHIP ENTRYボタンからアクセスしてください
受付人数

同時期には先着1名のみ

1ヶ月コース・1日コースの申し込みが重なった場合は
1ヶ月コース希望者を優先させていただきます。

実施時期・期間

随時、応募者との相談によって決定

交通費

当院の規定に従って支給 (※1ヶ月コースのみ)

待遇

非常勤の助手として給与を支給 (※1ヶ月コースのみ)
遠方から来られる方には宿泊場所を提供できることがありますのでご相談ください。

勤務日・時間

事前相談にて決定(月〜金曜の8:30〜16:45を基本とする)

プログラム
内容

  • 薬剤師の業務全般の補助として、薬剤師の指示監督の下で勤務する。
  • 病棟または在宅においては薬剤師と共に服薬指導や医薬品管理などを行いながら、いくつかのケースにおいて実際に具体的な介入方法を検討・実践し、その結果をフォローする。
  • その他、精神科Dr.の診察、各種心理教育プログラムへの同行等も調整の上で行う。

採用について

インターンシップ参加者は他の応募者より優遇して選考する。

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